2009年4月25日 (土)

3月の秀句

春宵の浜辺彩るフラ・ダンス  宮崎しずえ

ハワイの海辺が浮かんできました。ゆるやかなフラ・ダンスの動きと春の宵の艶めいた空気感がマッチして季語が生きています。

確定申告新品のキーボード  板垣道代

確定申告への意気込みが、新品のキーボードに託されていて、滑稽味のある一句となりました。

聴診器肌に触れたる余寒かな  山本ゆうこ

熱の肌に触れた聴診器が思い掛けなく冷たくて、それを余寒と感じた作者の不安感が伝わってきます。

春昼のつみきの塔の傾ぎをり  田中あき子

子供の積み上げた積み木の塔が傾いで見えてきたという、春の昼ならではの物憂い情景を捉えています。

花月夜ポストに婚の招待状  松岡千代

「花月夜」が、届いた招待状から結婚式の情景までも想像させてくれる広がりのある句になりました。又二人を祝福する気持ちも伝わってきます。

春愁ひ人形糸に操られ  山中悠嘉

人の意志でしか動けない操り人形にふと哀愁を感じた作者の感性。「春愁」の季語が効いています。

(桐山陶子)

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2009年3月19日 (木)

3月の秀句

白寿てふ笑顔の持てるチューリップ  堀田房子
バラやランではなく、チュ-リップなのが微笑ましい。白寿の方の人柄、祝う人々の温かな気持ちが伝わります。

薄墨のあさきゆめみし春の雪      三浦さらさ
薄墨色の夢と、春の雪のはかなさ、美しさが響きあいます。平仮名が多いので印象も優しい。

寒明けて笛吹きケトル鳴き渡る     佐野佳代子
けたたましい音も寒明けを告げる知らせと捉えれば楽しい。春へ向かう明るいキッチンです。

ものの芽や嬰児の眼の好奇心      釈 定子
“芽”と“眼”の組み合わせがユニーク。育ちゆく命への讃辞と希望が感じられます。

卒業旅行スーツケースの桜色      西村麻紀
桜色と呼ばれたスースケースの色や、その持ち主の姿を想像したくなる一句。

大海は七つなりけり菜の花忌      池谷瞬草
司馬遼太郎の忌日「菜の花忌」。スケールのある素材が、著作のイメージと重なります。

おでん煮る真砂女のやうな割烹着   落合文枝
割烹着に鈴木真砂女先生を思い浮かべた作者。俳句を愛する女性達ならではの感慨かもしれません。

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2009年2月23日 (月)

1月の秀句

息白く観てきし映画語りけり   池田良子
(まだ興奮覚めやらぬ作者の気持ちを、「白息」が伝えてくれた。)
侘助や継ぐ人のなき檀那寺   磯崎憲子
(田舎の小さなお寺でしょうか、継ぐ人もなくなると言う寂しさを、楚々とした「侘助」の花に託して妙)
母も又母の母の子日向ぼこ   堀田房子
(日向ぼこをしながら、母を温かく見つめている作者の姿、穏やかな情景が見えてくる)
初風にのり島うたの遠くまで   角田智子
(沖縄の島唄でしょうか、哀調のある調べが初風の中で透き通って聞こえてくる。)
冬の月連れて最終列車ゆく    山中悠嘉
(最終列車を見送る作者、寒々とした冬の月が一層切ない気持ちにさせる)
初買の行列日向へと伸びて    秋山よし美
(何を商っているお店でしょうか、行列が次第に日向へ伸びていると観察した面白さ)
雪の宿男湯よりの演歌かな    大貫妙子
(雪の降り積もった温泉宿の露天風呂でしょうか、男湯から聞こえてくる演歌に、思わず微笑んでいる作者が見える)
どんちやうの緩やかに降り四温かな   前田隆子
(お芝居が終り、緞帳が下りる瞬間を捉え、四温と感じた作者の感性)

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2009年2月15日 (日)

第23回俳壇賞ノミネート作品 松下美奈子全30句 

第二十三回俳壇賞候補作品

 「島椿」 松下美奈子

 合掌に礼拝に秋澄みにけり
 桔梗や硬く束ねし仕事髪
 潮騒に押し戻されて秋の蝶
 行く秋の宿に小さき文机
 枯れ蔦のまだ枯れきれぬ日暮かな
 冬北斗だんだら坂のてつぺんに
 数へ日の電球ひとつ切れしまま
 湯気立てて帳尻合はぬ帳簿かな
 目覚ましをふたりで止めて初笑ひ
 寒風をいなす翼の裏おもて
 雪催ふ沖に動かぬ小舟かな
 三寒四温助手席にひらく地図
 梅が香にくぐる鳥居の朱さかな
 春雨や聖母マリアの伏目がち
 魚跳ねし音にふくらむ春の闇
 鍋焦がしをり春の風邪言ひ訳に
 朧夜を来てカンパリの苦さかな
 遅刻して舞台に上がる春の宴
 ふらここの触れさうで遠ざかる空
 釣り舟の向き変へてゐる蝶の昼
 島椿散つてくれなゐ極まりぬ
 荒梅雨や崩れてはすぐ尖る波
 梅雨闇の二等船室畳敷き
 うちあけて後の潮騒夕端居
 逃避行したくて真夜の水中花
 不知火やうつつの灯遠ざけて
 ういらうの秋めく艶をひと口に
 入船を待つて始まる踊かな
 風に吹かれに白秋の渚まで
 唐辛子明るく枯れてゐたりけり

俳句座シーズンズの指導者として歩き始めたばかりの頃、「私に指導者としての資格があるのか」そんな思いに苛まれてばかりいた。自分自身の不安と折合うためには、数多くの句を詠むより他は無い…そう言い聞かせていたある日、天草在住の女性が角川俳句賞を受賞した。彼女が積極的に俳壇の賞へ応募していたことは知っいたから、遂に彼女の努力が報われたのだと嬉しかった。しかし、それ以上に、私は如何ともしがたい焦燥感に襲われたのだった。「内省ばかりでは、自分自身の殻を破ることはできない」遅きに失したが、指導者としての自分を問うのであれば、他者からの批判を求めて挑戦の一歩を踏み出すことの必要性に気が付いたのである。今回、初めて応募した俳壇賞は、私に多くの示唆を与えてくれた。受賞作品、またそれに継ぐ作品群に触れ、選考委員の先生方の選考過程を拝見し、私の句の未熟さに改めて気付かされた。ミクロの眼差しとマクロの観Tubaki2点、そして大胆な発想…どれを取っても足りないものばかり。会員の皆さんには、申し訳ない限りであるが、これからも一歩一歩努力を続けて行くより他は無いと思う。この応募にあたり、黛まどか先生には多くの時間を割いて、根気強くご指導いただき、深く感謝するばかりである。また、シーズンズの多くの仲間達が、共に句座を囲んでくれているからこそ今の私が在ることに、心の底から感謝の気持ちが沸き上がってくる。皆さんと出会えて、本当に良かった・・・ありがとう、ありがとう、ありがとう。

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2009年1月22日 (木)

1月の秀句

短日の広しと思ふワンルーム    山本ゆうこ

ワンルームを改めて見渡して、不意に広すぎると感じた作者。気ままな一人暮らしに短日がもたらす、一抹の淋しさです。

短日の求人広告重ねおく       林 澄枝

働く人を取り巻く環境の厳しい日々が続いている昨今です。働くことへの意欲、あるいは仕事がみつかるだろうかという不安が、季語や「重ね置く」の措辞から伝わります。

ショール捲くひと息深く深く吐き   渡辺良恵

女性らしい所作を描きながら、中七以降の描写が読者に様々な想像をさせてくれます。

まなじりのしわほめられて冬ぬくし 鹿野寿美子

目尻の皺を人から褒められてしまいました。季語の持つ優しさが、エピソードを肯定する気持ちを言い表しています。皺も魅力の一つですね。

寒月やビルの谷間にゐて一人   加島葉子

都会の冬の夜が持っている空気感が、美しく描けています。上五を“や”の切れ字ではっきり切ったことで、一句に広がりが生れました。

木枯らしとともに海まで来たりけり 深澤寛子

山口誓子の「海に出て木枯帰るところなし」を思い出しました。初冬の海辺の風景と心象風景が重なっているかのようです。

初雪や駅長だけの山の駅      清水美穂

初雪の清らかさが、利用者の小さな駅であっても責任をもって守ろうとする駅長の姿に重なります。

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2009年1月15日 (木)

ちょっとお気に入り 28

短日や喫煙席の空いてをり      宮崎しずえ

いつもは働いている人達などで混み合っている、カフェや駅の喫煙室。しかし、その日は喫煙室しはがらんとして、人もまばらだったのでした。いつもは混み合っているのにどうして今日は…。作者もその光景にどことなく訝しさを感じているのが伝わってきます。喫煙室には短日の陽が差し込み、余計に広く空虚な様を見せています。世界金融の危機やいきなりの人材派遣切りなど、短い期間に変わってしまった世の中。そんな世相の一変した空気の不穏さを、しずえさんの句は伝えているのではと思われるのです。

寄せ鍋や普通が一番いいと言ふ    小泉由佳子

会社の忘年会などで囲んでいる鍋でしょうか。ますます忙しさの抜けない仕事にかかり切りになってしまった一年を振り返りながら、仕事仲間とひとつの鍋を囲みあいます。お酒も入って、酔いも回ってきたころ、ひとりがふいに呟いたのかもしれません。“普通がいちばん良い”その言葉は、作者の胸にも沈んで行きます。あまりに続く過酷な状況に、時折、己の選んだ道を後悔するときもあるかもしれません。そんな一瞬の迷いを、由佳子さんの句は季語に託して伝えています。そして、迷いながらも何かを掴み生きていくことを、作者は選んでいくのだろうと感じます。

煤逃の書店に選ぶミステリー     峰はるか

町の小さな本屋さんでしょうか。平積みや、ベストセラーコーナーを覗きながら、今イチオシのミステリー小説を手に取りました。パラパラとページを捲りながら、本の内容を確かめていると、老眼鏡を掛けた書店の主人が煤はたきを振りかざしながら、本棚の上を、本の上を煤払いをしています。手にとったミステリー本の内容を確かめたいと思いながらも、書店の主人の煤をはたく音に、何となく立ち読みをすることを咎められているような気分になたったのかもしれません。煤逃げの頃の町の様子や、季語からユーモアを感じる一句です。

(石井優美子)

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2008年12月19日 (金)

12月の秀句

晩秋のワインの町へひとり旅   落合文枝

(晩秋、ワイン、ひとり旅と素材の取り合わせが油絵のように目に浮かんでくる。)

シャンパンの泡のささやき秋燈し   池田なお

(心に沁みるシャンパンの泡の音。「秋燈し」の季語ならではの句。)

白兎抱きし少女の鼓動かな   池谷瞬草

(少女が抱いた白兎の感触や少女の不安感が伝わり、絵本の中の一ページのよう。)

友達のともだちの話しココア吹く   鹿野寿美子

(友達同士の余念のないお喋りを「ココア吹く」の季語に託して軽妙に捉えている。)

猫の写真ばかり撮つてる日向ぼこ   八重樫雅子

(日向ぼこの猫もそれを撮している人も可愛らしい景を上手く捉えている。)

思い出し笑いをひとつ冬うらら   坂 ゆかり

(ふと思い出し笑いをしてしまうような冬の麗らかなひとときを一句にまとめた。)

夕刊の求人広告ココア吹く   板垣道代

(何となく目に付いた新聞記事がたまたま求人広告だったと言う午後のひととき。「ココア吹く」で軽く詠んだことと、夕刊が効いている。

モーゼスの絵本開けば冬ぬくし   宮沢恵理

(グランマ・モーゼスの素朴な絵の中へ引き込まれてゆく、暖かな冬の日の母と子の優しい時間。)

(桐山陶子)

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2008年12月15日 (月)

ちょっとお気に入り 27&26<11月・12月選より>

新涼の中に置きたる笛太鼓      國安由里

祭は一昼夜続き、滞りなく終わりを迎えました。その静寂の中に、役目を無事に終えた笛と太鼓を、今しばらく眺めている作者がいます。祭の間中休むことの無かった太鼓と笛。役目を終えたものたちを労うように、祭の後の寂しさを募らせるように、新涼の風が吹き渡っていきます。ようやく暑さが遠のき、新しい季節に変わろうとする僅かな移ろいを季語に捉え、祭の喧騒と静けさとそこに内在する作者の裡が見えてきます。(11月選より)

啄木鳥や日に三本のバスを待ち   山本ゆうこ 

日に三本のバスしか来ないところとは、山間の村を旅している作者でしょうか。こんなところに、というような所にバス停はあり、辺りは森と時折の木の葉の葉擦れの音と、バス停を脇に置いた一本道は山間を縫うように続き、真っ青な秋空が見えています。バスに待ちぼうけを喰わされている作者に、聞こえて来る啄木鳥の音。旅心を擽るように、森の木々を伝ってその音は響いたことでしょう。不便ながらも、穏やかに過ぎていく山間の時間を、まるで啄木鳥が奏でているようです。(11月選より)

Gジャンを脱ぎてお好み焼き返す   田中あき子

「Gジャン」は、時代の流行を少し違えた感じを覚える季語のように思います。作者が見ているシーンはお好み焼き屋さんでの出来事。カノジョに良いところを見せようと、一肌脱ぐように、「Gジャン」を脱いで、汗だくになりながら、今まさにお好み焼きを返そうとしているカレがいます。アツアツの鉄板と焼け始めたお好み焼きを間に、まだどこかぎこちなさが残る、初々しいカップルの様子が季語から充分に伝わってきます。さてさて、カレは上手くお好み焼きをひっくり返すことができたのでしょうか…!(11月選より)

白兎さびしがり屋と思はれて     宮崎しずえ

学校から次々と子どもたちが返ってゆく頃、ひとりの子どもが、学校の飼育小屋の前に佇んでいます。休み時間に、ちょっとしたことでお友達とケンカをしてしまったその子は、仲直りできなかった寂しさのまま、小屋の中の白兎をじっと見つめています。他の子どもたちは、帰ってからの遊ぶ約束や今日の出来事を言い合いながら、誰もその子のことを気にかける者はいません。傾きかけた陽光が、その子の影を伸ばし、白兎はうずくまったままその子を見ています。作者の優しさが一心に注がれている一句です。(12月選より)

朝時雨アスファルトより濡れはじむ  渡辺良恵

始発の電車を降りて、改札を抜け、彼女は再び歩き出します。白み始めた街に、彼女のブーツの音だけが響いています。どちらからともなく切り出した別れ。彼女が今思い出すことが出来るのは、彼と過ごした愛の日々ではなく、夕べの彼の横顔だけ。そして、彼のいない今日が白々と明け始めているのです。わかっていたこととは言え、空っぽになってしまった彼女の心。強がる彼女を諭すように、アスファルトを濡らして時雨が降り始めます。止んだ後、冬虹が架かることを彼女はまだ知りません。(12月選より)

海風に背中押されて落ち葉踏む   松田美穂

落葉の頃は、澄んだ空気の中に乾いた音が響き、なんとも心地の良いものです。何かを捨て去るために海へと来た作者でしょうか。海辺に佇み、浜を歩きして、中々に思い切れない時間が長い間続いた末、ついには決意を持つことができたのです。振り返らずに浜を戻ってきたものの、落葉の道に差しかかるより、一瞬、決意は揺らぎを見せました。それを許さぬように、強い海風が作者の背中を押したのです。落葉道に立ててしまった一歩の音に、作者の決意も新たとなったことでしょう。(12月選より)

※PCの障害により、掲載が滞りましたこと、お詫び申し上げます。

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2008年11月20日 (木)

11月の秀句

爽やかにゴールテープを駆け抜けて   小出さつき
選手の喜びと勝者らしいたくましい姿が思い浮かびました。

雁や君の足跡たどる旅           岩田薫
憧れの著名人あるいは親しかった人の軌跡を辿る旅でしょうか。

幼子の揃ひの帽子木の実降る       池田良子
季語に似合う可愛らしいモチーフ。幼児たちの姿が想像されます。

千畳敷駆け下りて来し紅葉かな      長沼玲子
標高が低くなるほど淡くなる千畳敷の紅葉。「駆け下りて来し」が楽しい。

秋晴るる胎の子はまた男の子       林澄枝
出産前にわかった我が子の性別。喜びと安堵感が感じられます。

Gジャンのうたた寝したるローカル線    萩原満智
のんびりとした空気の漂うローカル線。ラフな服装“Gジャン”ならではの一齣。

耳たぶに触るる指先十三夜         高木美貴子
五感の機微を捉え、深まる秋の夜らしい美しい一句にまとめています。

秋うらら花婿のよく笑ひけり          小泉由佳子
どなたかへの祝句でしょうか。新郎の形容に祝福する気持ちが込められています。

※一部、添削して掲載させていただいた句があります。ご了承ください。
(宮本素子)

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2008年10月24日 (金)

10月の秀句

秋霞逃避行めく舟灯り  佐野佳代子

秋霞にぼんやり浮かんだ舟灯りを恋の逃避行のようにも見えたという、時代劇の一場面のような艶のある句に仕上げた。

秋の燈や頬をあづけし背中あり  高橋美月

全てを委ねられる人の側にいるという安心感とその穏やかな日常が見えてくる。

爽籟や弓道部員募集中   板垣道代

弓道と言う日本古来の武道の凛々しさと秋のもの悲しさを呼ぶ風が相まって見事。

小鳥来て黒板書きのメニューかな  長沼玲子

小さなレストランの店先に置かれた可愛らしい黒板書きのメニューに、ふらりと入ってみたくなるような季語の取り合わせが面白い。

流れ星五右衛門風呂の薪を焚く  松本広子

昔懐かしい五右衛門風呂の薪を焚く灯りに、山里の美しい夜空の景も見えてくる。

新しき校歌の響く秋気かな  西村麻紀

新しい校歌が生まれた嬉しさと秋の清々しい空気感が上手くマッチした。

父と母追ふコスモスの風の中  小泉由佳子

幼い頃の想い出がふと甦るひととき、少女がコスモスの花の中を駆けてくる情景までも浮かんでくる。

(桐山)

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