2009年11月11日 (水)

第6回東西全国俳句相撲

秋晴れとなった、113日文化の日、奥の細道むすびの地である岐阜県大垣市で、第6回東西全国俳句相撲が行われました。例年どおり、小中学生の部と一般の部、それぞれ予選を勝ち抜いた2人一組16チームが東西に分かれて自慢の一句を披露し、観客及び審査員が勝敗を判定するトーナメント戦です。同じく芭蕉ゆかりの地である、東京都荒川区からの小学生チーム他、地元や各地から俳句自慢が集うこの大会も、六回目を迎えました。

今年はシーズンズからは、一般の部に、和田始子さんとみやぎ深雪さんのペア(四季ノ花)と松岡千代さんと麻由子さん親子の(芙蓉峰)ペアの二組が予選を勝ち抜いて前頭として出場しました。

スーツでキリッとキメた千代さんと、背の高いモデルさんのようなお嬢さんの麻由子さん親子は惜しくも小結に進めず敗退。そして颯爽と現れた始子さんと、お着物のよく似合う美幸さんの出番に。今までシーズンズチームは初戦を突破したことがなかったけれど、なんと二つ勝ち、小結、関脇に!そしてその後の勝負はどうなるんだろうとワクワクしながら一先ず休憩がありトークショーのコーナーへ。

木久扇師匠の八番弟子で、父上は元大関であったという林家木りんさん(なんと身長192cm!だから木りんさんなのですね。)の前座に引き続き、木久扇さんの落語では、円楽師匠の思い出話などしんみりしながらも、有名人のものまねなど楽しいお話で大笑い。そして、まどか先生のトークショーでは、奥の細道のはじまりは、当時芭蕉が住んでいた深川だったが、旅のむすびの地に大垣という場所を選んだという意義を考えて町おこしにつなげて欲しいという話など、普段はなかなか聞けない楽しいお話に時間もあっという間に過ぎていきました。また、完成したばかりの「トコトコ季語かるた」も紹介してくださり、俳句を始めようと身構えてしまうのではなく、まず、身近なところに季語があるのだと、知ることから始めてみれば楽しいのではというお話でした。

後半戦はゲスト審査員の木久扇師匠、まどか先生を交えての審査です。客席の私たちも、事前に表裏に東西の書かれた軍配を渡されていて、軍配を挙げて審査に参加します。始子、深雪ペア「四季ノ花」はその後順調に、大関へと勝ち進み、ナント決勝進出決定!このままいくともしかすると横綱にとの期待感も高まってきます。 そして迎えた決勝戦。

対戦相手である「寧楽山」(ならやま)は、昨年優勝の「親青龍」(ご夫婦で芭蕉と谷木因のコスプレで出場してくるなかなかのつわもの)を、準決勝の大関決定戦で破った強豪着物ペア。「寧楽山」の俳句の後、深雪さんが「今日は浜松から参りました」としっとりと挨拶の後、「国境を幾つ越えたる文化の日」と一句を披露。その後始子さんが「軍配に泣いて笑つて文化の日」と今日の挨拶句を披露すると会場が感動のどよめきに。俳句の内容もさることながら、チーム内で、どちらが先に発表するかも、勝負の分かれ目になるような気がします。

会場の軍配は、黄色の西で、「四季ノ花」に。そして、審査員の結果は22で、その場合は会場の軍配が優先されるため、何と!「四季ノ花」横綱に決定!

司会者の、「今、優勝の喜びをどなたに伝えたいですか?」との問いに、「今、会場の後ろの方で応援してくれている仲間たちに伝えたいです」と言ってくださった深雪さん。感動で泣きそうになってしまったわたし。ジャニーズのコンサート並みに、盛り上がってしまった応援組の私たちは「おめでとう!」と言いつつ舞台に向かって軍配を振りまくり、感動のあまり「ブラボー!」と会場いっぱいに叫んだ声に対して司会者が「お仲間の方は、外国人の方ですか?(笑)」という場面も。旅行券のほか、木久扇さん直々に「木久蔵ラーメン」もいただけるなど、副賞も盛りだくさんでした。

その後はみんなで、まどか先生の楽屋をたずねて感動の分かち合いタイムに!始子さんの俳句は、これからの俳句相撲のキャッチフレーズに使いたいとスタッフの方がおっしゃっていたとのことで、みんなで喜び合いました。

帰りはすっかり日も暮れて寒くなっていましたが、感動の熱気に包まれながら、会場を後にしました。 

○1回戦 小結決定戦 (兼題 夏休み 蜻蛉)

鬼やんま味方につけてオールこぐ   千代

引く波についてゆきたし夏休み    麻由子

ゴーグルの形に焼けて夏休み     深雪

とんぼうの恋を映して水鏡      始子

○2回戦 関脇決定戦 (兼題 虫  秋)

来客の果てて厨の虫時雨       深雪
芭蕉像みつめる先の秋の色      始子

○準決勝 大関決定戦 (兼題 花野 月)
ゆくほどに人なつかしき花野かな   深雪
月清し薬転がす掌          始子

○決勝 横綱決定戦  (兼題 文化の日 鰯雲)
国境幾つ越えたる文化の日      深雪

軍配に泣いて笑つて文化の日     始子

(文:岩田薫 織田道子)

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2009年10月 6日 (火)

メアリー・ブレア展

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秋雨がそぼ降る中、深川下町にある東京都現代美術館へ出かけました。

秋雨や美術館への道標  亜由美

行く秋の雨にけぶらふミュージアム  陶子

3歳になった芽吹ちゃんとプラス4名のミニ吟行です。すっかり少女の面差しのメグちゃん、よく頑張ってついていってくれました。

「メアリー・ブレア展」は、雨にもかかわらず賑わっていました。

メアリー・ブレア(1911~1978)は、ウォルト・ディズニーの「シンデレラ」や「不思議の国のアリス」、「ピーターパン」などのカラースタイリストとして活躍しました。又、フリーになってからは、絵本の挿絵、舞台のデザインや広告の仕事を通じて多くの作品を描きました。今でも人気のあるディズニーランドのアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」も彼女がデザインしたものです。

母親の目線と子供の目線がミックスされた優しい絵で溢れていました。

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冷やかや自画像の目の伏し目がち  素子

ピーターパン月夜に窓を抜け出して  陶子

肩越しに見やる原画や九月尽  智子

メアリーの木椅子に秋の深まれり  陶子

会場に一ヶ所だけカメラOKのところが設けてありました。さすがです。

会場を出たところに現代アートの展示があり、ちょっと覗いて見ましたが、各部屋に摩訶不思議なモニュメントが・・・私は大きなクッションに座ったとたん砂の中に吸い込まれるような感覚で起き上がれなくなり近くに居た人まで心配して一緒に助け出してくれましたっけ。

蚯蚓鳴くモダンアートの不可思議に  素子

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その後、地下のレストランで自然食満載のランチは結構なお値段でしたけど、五穀米のご飯も焼き野菜もシンプルで味わい深かかったですね。

帰り道、地下鉄の駅までの商店街に案山子の陳列。どこかのコンテストに出品したものでしょうか、今を象徴する案山子たちが並んでいました。二本足の案山子も居て・・・。

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下町の武士の姿の案山子かな  智子

雨の中の吟行でしたけど、充実した一日を過ごすことができました。そのうち、芽吹ちゃんも句会に参加できるようになるのを楽しみに、又次回を約束してお別れしました。

白秋の抱きたる子の重みかな  亜由美

秋時雨東京暮色船着場  智子

               (陶子)

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2009年8月25日 (火)

上越子ども俳句教室~3~

/8の午後、始子さんと私で山部小へお邪魔しました。

学校へ着く頃には、遠くに見えていた山の稜線が、すぐ目の前に迫っていました。周りの自然が豊かで、句材に溢れた学校のようです。

授業の前に校長先生にご挨拶したのですが、とても熱心な方で、今日のために子どもたちに披露する俳句を作ったと仰ってました。担任の先生は明るく元気なお母さん的先生で、俳句教室をとっても楽しみにしていらっしゃいました。

早速クラスへ行き、始子さんの俳句講義が始まります。19名の少ないクラスで、みんな少しおとなしいのかしら?という印象を最初は受けたのですが、いざ句材を探しに外へ出かけることになると、とっても元気いっぱいな子どもたちだということが判明しました。

少々雨が降っていましたが、ふたつのグループに分かれ、私の方は青田の続く道を子どもたちの案内で、山の近くの用水と呼ばれている小さな川まで歩きました。私は女子に囲まれ、質問攻めにあいました。私の携帯ストラップに、あるアニメのキャラクターが付いていて数人がそれに反応し、東京から来たということにも数人が反応し、あまりの食いつきのよさに、転校の初日の気分で、少しおどおどしてしまいました。もちろん俳句の質問もどしどし来ました。「あれは季語?これは季語?」というものから「○○って季語を使いたいけど、△△ってイメージになるのは嫌だ、どうすれば良い?」という高度なものまで。何にしても容赦のない子どもたちです。一緒に来て下さった市役所の清水さんも男子から質問攻めにあっていました。「もみ上げと髭はいつからくっつくのですか?」ですって。

教室への戻り道で、何人かが俳句が出来たと披露してくれたので、「良いねー」とか「夏っぽいね」とか感想を言っていると、ある女子に、「あーさっきと反応が違う。私のは良くないんだー」と言われてしまいました。そんなことはないのですが、「うーん」と考えこんでしましました。子どもって難しいですね・・・。

 

 教室に帰ると、みんなどんどん俳句を作っていきます。作れない子や考え込んでしまう子がひとりもいなくて、教えることが余りありませんでした。ひとりで4、5句詠んだ子もいました。とても素直な、大きくて繊細な句が多かったです。

担任の先生も2句詠んでくださって、清水さん、始子さんに私も子どもたちに紛れてこっそり黒板に俳句を貼っちゃいました。

校長先生も最後の挨拶で俳句を披露してくれました。

最後は、子どもたちからサイン攻めにあいました。いいのかなぁ、私のサインで・・・。

 子どもたちの俳句には、いつも驚かされます。そして、羨ましくなります。忘れていることに気づかされます。今回も、教えることより学ぶことの多い一日でした。子どもたちが、これからも俳句を楽しんでくれれば嬉しいなぁ、と思います。

       

子らの瞳の輝きだして夏兆す     和田始子

教室にあふれて七月の光       磯崎憲子

  

                 (礒崎憲子)   

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2009年8月20日 (木)

上越子ども俳句教室~その2~

私は昨年に引き続き、上越俳句教室に2回目の参加という事で、

7月8日の午後と、翌9日の午前中、春日新田小学校にお邪魔させて頂きました。

俳句教室の日が近づくと、やはりドキドキ。

昨年の思い出は楽しいかった事ばかり思い出されるのですが、振り返ってみれば自分の反省点も幾つか浮かび、本当に私が俳句教室のお手伝いに参加させて頂いて良かったのかしら?という思いと共に不安感が膨らみます。

当日はお昼前に直江津駅に到着。

午前中の黒川小学校での教室を終えた、和田始子さん、北嶋正子さんと合流し、午後から参加の八重樫雅子さん、板垣道代さん、かしまゆうさん、小澤香の6名で午後の教室となる春日新田小学校へ向かいました。

車窓から昨年も伺って見覚えのある小学校の校門を入ると、ちょうどお昼休みなのか校庭には元気に遊ぶ子供達の姿が見えました。

梅雨の合間の蒸し暑さにも関わらず、子供達は汗ばみながらも元気に駆け回っています。

その姿を見た途端に不安も忘れて、昨年のこの学校を訪れた時の事が思い出されました。

学年で4クラスという規模が大きめの小学校ですが、先生も生徒達もとても良く纏まっていて、昨年の俳句教室の時も活気が溢れていて、楽しく充実した時を過ごさせて頂いたという思いです。

そして、7日8日と2日間に渡り、6年生を2クラスづつに分けての俳句教室の開始です。

いよいよ始子さんの分かり易いお話で「俳句とは?」 から始まり 

俳句のルール、季語クイズなどをして、少し馴染んだところで教室から出ての句材探しです。

この6年生は既に国語の授業でも俳句、短歌について触れているということで子供達も「俳句は五・七・五で作るんだよね」と馴染んでる様子。

梅雨曇りでしたが、心配した雨もなくこの時は薄日が差すくらい。

校舎から一歩外に出れば、あたりは季節の草や花が溢れ季語の宝庫です。

雅子さんと私が付き添ったグループは学校のすぐ近くの川沿いの土手へ。

夏野菜が実る家庭菜園、ご近所の庭、側溝の水の中と、どの子もあちこちで季語を書きとめながらの散策です。

そして土手にはねむの木も咲き、夏草が溢れんばかりです。

そこで、雅子さんが草笛を吹いてくださり、それを見てチャレンジする子やら「草笛」で一句を作ろうとする子もいて、それぞれに一生懸命です。

その後は教室に戻って、早速俳句作りの実践です。

それぞれに子供達らしい目線で捉えた句は大人にはない新鮮さが感じられるものばかり。

私はその翌日も、同じ春田新田小学校に伺い、昨日とは違うクラスにお邪魔しました。

石井優美子さんの明るい「弾丸トーク」(笑)で楽しく俳句を学び、子供達の元気も倍増。

その後は昨日と同じ様に、校外に出ての句材探しをして、再び教室へ戻り俳句作り。

そこで、今までにない事が・・・。

子供達の「何句作っても良いの?」との質問に

先生も「用紙は沢山あるから、幾つでも良いですよ~」と。

すると、授業が終わる頃には2句、3句と書いて提出する子が何人も居て、

「わぁ~」と私達も嬉しい悲鳴です。

とても黒板に貼りきれないので、取り敢えず一人1句だけを貼り出して鑑賞。

後の句は先生にお預けして記録して頂くことになりました。

最初は一句に頭を抱えていた子もいつの間にか、思い浮かんだ言葉を句にし始めると次々と句を書いていて、子供達の柔らかな感性に感心するばかりです。

今年も、この二日間は俳句教室の指導というより、私自身が俳句作りの初心に返らせて貰った貴重な時間でした。

来年へとこの俳句教室が継続されて行く事を願いつつ、

また、未来のシーズンズ仲間が一人でも育ってくれることを楽しみに、上越を後にしました。

夏草や戻りし子らに日の匂ひ

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2009年8月13日 (木)

上越子ども俳句教室~その1~

7月7日・8日の二日間、今年も上越子ども俳句教室へ行って来ました!
講師は石井優美子さん・北嶋正子さん・八重樫雅子さん・かしまゆうさん・小澤香さん・磯崎憲子さん・板垣道代さん、そして私和田始子の8名、昨年に引き続きの学校が2校と、初めてお邪魔する学校の3校へそれぞれ分かれてお邪魔しました。そのレポートを3回にわたってお届けします。

まずは初日の午前中、昨年に引き続きの黒川小学校からスタートです!
お邪魔したのは、北嶋正子さんと私和田始子。私は昨年も黒川小学校にお邪魔しています。廊下には昨年の俳句教室の模様を書いた壁新聞が貼ってあり、昨年の生徒さんの作品がかわいい冊子になってぶら下げてありました。校長先生は、昨年の俳句教室以来、生徒の表現力が広がったと嬉しいお言葉が♪それならば去年より一層いい作品を作ってもらわなくてはと、私達にも気合が入りました!

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黒川小学校は5年生6年生があわせて14名という複式学級なので、昨年5年生だった生徒さんに今年も会えるはず、覚えていてくれるかな・・・と思いながら教室へ行くと、「あ!去年の先生だ~!」と嬉しい声に迎えられました。
昨年俳句教室に参加してくれた生徒さんが半数なので、話も早く、簡単な俳句のルールについての説明をした後は早速2班に分かれて学校周辺へ句材を探しに出かけました。
正子さんは畑や民家のある学校の外へ、私は希望が丘と呼ばれるグランドの上にある丘に登りました。
希望が丘の上には竹で作られたベンチがあり、そこから校舎やグランド、正面の山並みが見渡せます。希望が丘では地域の方々を招いてコンサートなども催されるとか。とても素敵な場所です。竹のベンチに座りのんびりと景色を眺めながら俳句を考えます。去年も俳句を作った6年生が、5年生にもアドバイスをしてくれるので、みんな次々に5・7・5の言葉を紡いでいきます。
正子さんのチームはというと、生徒さんの自宅前を通ったりしながら、こちらもたくさんの句材を見つけて帰ってきました

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教室帰ってからは句材を選んで俳句を考えたり、出来た俳句を推敲したり、みんな真剣な表情です。そしてあっという間に短冊が黒板にずらり!自然豊かな環境にある黒川小学校らしく、自然を題材に雄大な景から、小さな発見まで、素晴らしい俳句ばかりでした。そんなみんなの俳句を鑑賞して、あっという間に俳句教室は終り・・・。
とっても元気いっぱいの黒川小学校のみんなに、たっぷりパワーをもらって午後の俳句教室に向かいました。

緑陰やここがぼくらの秘密基地    北嶋正子
丘の上竹のベンチの涼しかり     和田始子

今後20日、25日を目処に「その2」「その3」をアップしていきます。

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2009年8月 5日 (水)

名古屋句会150回記念吟行

今日は、以前掲載しました名古屋支部句会150回記念イベント続きをお伝えします。

通常句会後、句会150回記念イベントのスタートです。まずは空港にて吟行!名鉄金山駅から特急に乗って中部国際空港へ。途中、電車の窓から海が見えるだけで、旅に出た気分がしてきました。空港で吟行をするのは、シーズンズでも初めてでしょうか?

空港駅に着いたあと、空港島にあるホテルにチェックイン。窓からは対岸の知多半島の景色がぼうっと見えます。

早速空港内を吟行。まずはスカイデッキで飛行機を。デッキにはそこここにカップルと飛行機オタクの方々がいます。久しぶりにこんなデートスポットに吟行に来たので、何だか嬉しくなりました。しかしカップルを差し置いて、女ばかりでベンチに座っているわたしたちって何?どう見られていたのでしょう・・・?後ろのベンチに座っているカップルにしっかり見られてましたけど・・・。

さて肝心な飛行機ですが、この不景気のせいか、小さめの飛行機しか飛ばず、着陸せず・・・。やはり、離陸はジャンボ機じゃないと迫力がない!ということを、ここへ来て知りました。

デッキを後にし建物の中でみんなで写真を撮っていたら、外国人の女の子が写真を撮ってもらっていたのですが、自然に上手にポーズをとっていたので、びっくり!「小さい頃から違うのね。」とみんなで感心し、私たちもちょっぴり真似して取り直し。

そしてバイキングの夕食のあと、再びデッキへ。このときはとても素敵でした!時刻は午後8時過ぎ。次々と飛行機が着陸してくるのです。一機降りてくると、空の向こうからまた一機の光が見えてくるという感じで、2,3分置きに次々と来るのは、誘導灯の美しさとともに、見ごたえのあるものでした。もう真っ暗なので、ジャンボ機じゃなくてもOKです。夜の飛行場は、飛行機がたくさん戻ってきてにぎやかになるものなのですね。

さてさて、ホテルへ戻って句会です。この時点で9時半。作者を明かさないでいろいろ批評しましたが、疲れてくると、何を言っても笑えます。笑いすぎて涙が出ました。

異国機の尾翼マークや夏はじめ    松岡千代 

夏の空飛行機に音ついてゆく      田中あき子       

涼しさの星座めきたる滑走路      鷲見治子   

梅雨夕焼機体はやがて点となり    板垣道代 

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一夜明け、常滑吟行へ。常滑駅で、泊まらなかったメンバーと合流し、「やきもの散歩道」へ。道中、たくさんの招き猫。初めて来たのですが、とてもいいところでした。曲がりくねった坂道の両脇には窯元が並び、煙突がたくさん立っています。坂には、焼酎の甕が埋められていたり、土管が埋められていたり。「廻船問屋 瀧田家」では、昔の繁栄を偲ばせる、着物や抹茶茶碗が展示されていました。また「水琴窟」で、美しい水音を聴きました。

昨日、迷いに迷って、「雨用の折り畳み傘」だけ持ってきましたが、実際に必要だったのは「日傘」だけだったようです。

焼き物の街だけあって、どのお宅の前にも、どっしりとした植木鉢があって、きれいに花を咲かせています。

途中で、INAXの社長宅らしいおうちを発見。表札に「伊奈」と書いてある、おしゃれな蔦のからまっている洋館でしたので、たぶんそうだということに。そしてINAXライブミュージアムへ。イタリアンのお食事のあと、「世界のタイル博物館」「窯のある広場・資料館」館内を見学。便器が展示してある博物館はここだけではないでしょうか?昔の便器は唐草模様がついて、とってもおしゃれ。便器が今のように真っ白になったのは、明治後期で、それまでは、模様がついたものだったそうです。

そして日陰のテラスでテーブルを寄せて句会です。この日は初夏の日差しが眩しかったのですが、日陰に入るととても気持ちよい一日でした。

その後、バスに乗り、常滑駅へ。12日で3回の句会をこなすのは、本当に疲れましたが、頭も心も俳句漬けになった2日間でした。

 

タイル絵の幾何学模様夏きざす     織田道子 

煙突の高さ違へて若葉風       板垣道代    

夏めいてきし潮の香に土の香に   鷲見治子     

招き猫三つ指ついて夏の駅      みやぎ深雪    

    

                                        (織田道子)

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2009年7月24日 (金)

情熱の九州~博多山笠吟行

2009_001梅雨晴れの7月12日、山笠吟行を行いました。博多祇園山笠の祭り期間は7月1日~15日。この時期に吟行をするのが、ここ数年恒例になっています。情熱の九州支部、祭りと聞けばじっとしていられません!毎年、新鮮な感動を与えてくれる山笠なのです。

今回も昨年と同様、奈都子さんの2人の娘さんが参加して下さり、計7名の和やかな吟行となりました。吟行のコースは、今までと趣向を変え、櫛田神社のある博多地区ではなく天神地区を歩きました。市内には14箇所の飾り山が見学できるようになっているのですが、私たちは、ソラリア→新天町→エルガーラと、3ヶ所の飾り山を見学しました。街が活気づいているのを肌で感じながら、熱い気持ちを句に詠みます。

                                                                                                                     

2009_003櫓立つ博多八町夏盛ん   美奈子

   締め込みの後ろ姿の涼しかり  奈都子

山笠の縄を綯ひあげ三代目    隆子

数多なるきめごとのある極暑かな   麻紀

2009_002天神地区は折しも夏のバーゲンの真っ最中。人の熱気が溢れるなか、古き良き面影が残る新天町商店街では、ちょっぴりレトロなからくり人形がみんなの笑顔を誘いました。また、昨年山笠吟行に参加して下さった名古屋支部の始子さんから、まるで一緒に吟行をしているような投句を頂きました。

2009_004 バーゲンの袋抱へて夏盛ん   しずえ

からくりのピエロ涼しく手を振りぬ   美奈子

駅に立つ若き警官玉の汗   始子

 

昼食と句会は、中華料理店の「鴻臚(こうろ)」へ。ここで美奈子さんが「今日は中華料理で一句詠みましょう。合わせて4句ね♪」と微笑みながら一言。中華料理で一句!? 吟行で歩いている時に聞いたような…冗談じゃなかったのね。何はともあれ、滋味あふれる夏限定のランチコースを美味しく頂きました。

   ジャスミンの香にはじまれり夏料理   奈都子

2009_005  句会終了後、地下鉄に乗って呉服町へ移動。今日は、15日本番「追い山」のリハーサルといわれる「追い山ならし」が見られるというのです!「オイッサ、オイッサ」の掛け声のものと、締込み姿の舁き手たちが駈け抜けていく様子は、まさに本番さながらの迫力。「山のぼせ」の男衆に惚れ惚れとしてしましました。

2009_007また、奈都子さんの長女・8才の茜ちゃんも同じ様に、舁き山の迫力に圧倒されたのでしょうか、茜ちゃんにも素敵な一句が出来ました!

   山がさは夏にしかないおまつりだ   茜

           宮崎しずえ

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2009年7月 5日 (日)

名古屋支部150回記念句会記

 530日(土)名古屋市金山の音楽プラザにて、記念すべき名古屋支部の150回目の句会が開かれました。富山県から来てくれた板谷圭子さんをはじめ、愛知県、岐阜県から集まったなごやんたち総勢10名でのにぎやかな句会でした。また7名の方から欠席投句もいただきました。

最初の織田道子支部長の挨拶では、名古屋支部発足当初の話や出来事などにふれながら、皆への感謝の言葉がありました。

 兼題は「青嵐」でした。強いけれどもさわやかな風が、新しいスタート地点に立ったなごやんたちに吹いてくるようです。人気句は次の2句でした。

背番号なきユニフォーム青嵐      始子      

青嵐標識のなき交差点         定子

句会中には12年間の出来事を書いた紙がまわされ、改めて名古屋支部のたどってきた道を振り返ることができました。毎週のように名古屋へいらっしゃったまどか先生と会っていたといううらやましい話、吟行へ行った話などが尽きませんでした。

また忙しい中、高木美貴子さんが顔を出してくださり、美貴子さんらしい厳しくもあたたかい選をしてくれました。美貴子さんは第一回目の句会に参加していたメンバーの一人です。「ぜひ来て欲しかった」という道子支部長の言葉が印象に残りました。

150回記念とはいえ、通常の句会と同じように真剣に、かつ楽しく進行しました。そしてこのあと中部国際空港セントレアへ場所を移してさらに吟行!その模様はまた後日・・・♪

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2009年6月 9日 (火)

東京・湘南合同 花みかん吟行

59日土曜日、東京・湘南支部合同の湯河原花みかん吟行が行われました。まどか先生が案内して下さるという何とも豪華な吟行です。まどか先生の幼馴染みでいらっしゃる岩本明子さんも参加してくださり、吟行に花を添えて下さいました。

  

初吟行うの花くたし明けにけり    明子

湯河原は前日まで卯の花腐しの雨が降っていたとのことでしたが、この日はとても気持ちの良い青空。駅でバスに乗り、10分ほどで下車。少し歩くと「ほら、これが花みかんの香りよ!」とまどか先生が教えて下さいました。そういわれるとどこからかいい香りが~。そして野面積みの石垣に守られた畑に、みかんの木がかわいい白い花をつけていました。そういえば、駅で電車を降りた時にもこんないい香りを感じた気がします。この時期、あちこちで開き始めるみかんの花の香りが、湯河原の街いっぱいに広がっていくのだそうです。

   

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花みかん山守るごと野面積み    智子

                                          

                                                                                                                たおやかで甘い香りに包まれながら、光る海の向こうに初島を眺め、また畑や山道のそこかしこに様々な花をみつけ、また鳥のさえずりに足をとめ、日傘や夏帽子がゆっくり進んで行きます。もちろん手にはしっかり俳句手帳!時折メモをとることを忘れません。

    

   指呼の間に初島置いて夏めける   まどか

   靴の小さき花に立ちどまる     ゆう

   一湾の果てまで眩し夏兆す      香

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みかん畑を抜け、少し住宅が続く道を抜けてやってきたのは成願寺。

こぢんまりしたお寺ですが、国指定の天然記念物で樹齢800年と言われている巨木、ビャクシンがありました。幹のねじれが特徴で、樹形の優れた名木だそうです。神秘的で立派なビャクシンからパワーをもらおうと、みんな幹にそっと手を当てました。

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  薫風や大樹は風の跡残し      治子

そしてここで優美子さんが鐘をひとつき。心地よい風に乗ってやわらかな鐘の音が響き渡りました。

                                                              

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  涼しさを一打の鐘に分け合へる   まどか  

  海風を集めて鐘の涼しかり     優美子

  山門に海よりの風薫りけり     素子

                                                

さて成願寺を後にし、次はランチをいただくために「カフェ・エフェメラ」へ。まずは昨年句集を出された亜由美さん・優美子さん・とも子さんにお祝いの花束贈り、華やかなムードの中ランチのスタートです。

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  ことほぎの注げば薔薇の香りそむ   とも子

                                             海の幸をふんだんに使ったシーフードサラダをはじめ、ピザやパスタなど、どれもとっても美味しくいただきました。

美味しいランチの後は、いよいよ句会です。句が開く度に、さっき歩いた道、さっき見た景色を思い出し、みんなそれぞれ頷いたり微笑んだり・・・。あっという間に時間は過ぎていきました。

まどか先生の「自然の営みは変わらないし、花みかんの香りも変わらない。変わらないものに注目することも、変わってゆくものをみつけるのも大切なこと。」という言葉をいただき、句会はお開きとなりました。

まどか先生が湯河原を語られるときによく登場する花みかん。一度花みかんの時期に訪れてみたいと思っていましたが、今回それが実現し、花みかんの香に包まれてみなさんと句座を囲むことができ、本当に幸せな一日でした。まどか先生、そしてみなさま、ありがとうございました。

                                   

  集合写真みかんの花の風入れて   亜由美

 

  

                                             この日の写真からは今も花みかんの香が漂ってくるような気がします。    

始子

                                               

Hana

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2009年5月16日 (土)

名古屋歌舞伎吟行

418日(土)名古屋句会恒例、春の歌舞伎吟行にお誘いいただきました。

名古屋駅新幹線口銀の時計前で、今回のゲスト湘南から白百合衆とも子さんをお迎えして、いざ御園座へ。

歌舞伎鑑賞は2回目の私、今回もしっかりイヤホンガイトをレンタルし、幸子さんが用意してくださった資料(チケットの手配もいつもありがとうございます)を手に、いざ歌舞伎モードへ!出し物は「雷神不動北山櫻」、主演は今をときめく市川海老蔵(海老様!)これだけでも満足なのに、オープニングの筋語りのサプライズや直衣指貫の陰陽師姿からりりしい皇子(悪役ですが)、最後には不動明王(神さま!)と1人5役という豪華な内容。オペラグラスを持ってこなかったことを悔やみました・・・

成田屋の朧の中に迫上る とも子

 長い出し物でしたが、時間をちっとも感じさせずあっという間にクライマックスへ。幕間にもちろん、お弁当と名物アイス最中もバッチリ楽しみました。

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観劇のあとタクシーで句会場の名古屋市音楽プラザへ。兼題は「春惜しむ」。あんなに熱い芝居をみたあとに「春惜しむ」は私には難しかったのですが・・・

黒御簾に消え残る笛春惜しむ  満智

幕間に引き直す紅春惜しむ  寿美子

普段4~5人のウエスト句会からすると、考えられない15人の句座は清記だけでもくたびれましたが、白百合衆とも子さんの講評も大変ためになり、「固有名詞の有効な使い方」など勉強になりました。幸子さんの歌舞伎用語解説、「黒御簾」や「付打ち」など初めて聞く用語も面白く、そんな言葉を次回はさりげなく俳句に詠んでみたいものです。

名古屋の春の恒例になっている歌舞伎吟行、来年もぜひ参加したいです。 美穂

マネキンの見えぬ外見て春惜しむ 道子

指切りのゆびの離れて花の冷  ゆかり

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