第6回東西全国俳句相撲
秋晴れとなった、11月3日文化の日、奥の細道むすびの地である岐阜県大垣市で、第6回東西全国俳句相撲が行われました。例年どおり、小中学生の部と一般の部、それぞれ予選を勝ち抜いた2人一組16チームが東西に分かれて自慢の一句を披露し、観客及び審査員が勝敗を判定するトーナメント戦です。同じく芭蕉ゆかりの地である、東京都荒川区からの小学生チーム他、地元や各地から俳句自慢が集うこの大会も、六回目を迎えました。
今年はシーズンズからは、一般の部に、和田始子さんとみやぎ深雪さんのペア(四季ノ花)と松岡千代さんと麻由子さん親子の(芙蓉峰)ペアの二組が予選を勝ち抜いて前頭として出場しました。
スーツでキリッとキメた千代さんと、背の高いモデルさんのようなお嬢さんの麻由子さん親子は惜しくも小結に進めず敗退。そして颯爽と現れた始子さんと、お着物のよく似合う美幸さんの出番に。今までシーズンズチームは初戦を突破したことがなかったけれど、なんと二つ勝ち、小結、関脇に!そしてその後の勝負はどうなるんだろうとワクワクしながら一先ず休憩がありトークショーのコーナーへ。
木久扇師匠の八番弟子で、父上は元大関であったという林家木りんさん(なんと身長192cm!だから木りんさんなのですね。)の前座に引き続き、木久扇さんの落語では、円楽師匠の思い出話などしんみりしながらも、有名人のものまねなど楽しいお話で大笑い。そして、まどか先生のトークショーでは、奥の細道のはじまりは、当時芭蕉が住んでいた深川だったが、旅のむすびの地に大垣という場所を選んだという意義を考えて町おこしにつなげて欲しいという話など、普段はなかなか聞けない楽しいお話に時間もあっという間に過ぎていきました。また、完成したばかりの「トコトコ季語かるた」も紹介してくださり、俳句を始めようと身構えてしまうのではなく、まず、身近なところに季語があるのだと、知ることから始めてみれば楽しいのではというお話でした。
後半戦はゲスト審査員の木久扇師匠、まどか先生を交えての審査です。客席の私たちも、事前に表裏に東西の書かれた軍配を渡されていて、軍配を挙げて審査に参加します。始子、深雪ペア「四季ノ花」はその後順調に、大関へと勝ち進み、ナント決勝進出決定!このままいくともしかすると横綱にとの期待感も高まってきます。 そして迎えた決勝戦。
対戦相手である「寧楽山」(ならやま)は、昨年優勝の「親青龍」(ご夫婦で芭蕉と谷木因のコスプレで出場してくるなかなかのつわもの)を、準決勝の大関決定戦で破った強豪着物ペア。「寧楽山」の俳句の後、深雪さんが「今日は浜松から参りました」としっとりと挨拶の後、「国境を幾つ越えたる文化の日」と一句を披露。その後始子さんが「軍配に泣いて笑つて文化の日」と今日の挨拶句を披露すると会場が感動のどよめきに。俳句の内容もさることながら、チーム内で、どちらが先に発表するかも、勝負の分かれ目になるような気がします。
会場の軍配は、黄色の西で、「四季ノ花」に。そして、審査員の結果は2対2で、その場合は会場の軍配が優先されるため、…何と!「四季ノ花」横綱に決定!
司会者の、「今、優勝の喜びをどなたに伝えたいですか?」との問いに、「今、会場の後ろの方で応援してくれている仲間たちに伝えたいです」と言ってくださった深雪さん。感動で泣きそうになってしまったわたし。ジャニーズのコンサート並みに、盛り上がってしまった応援組の私たちは「おめでとう!」と言いつつ舞台に向かって軍配を振りまくり、感動のあまり「ブラボー!」と会場いっぱいに叫んだ声に対して司会者が「お仲間の方は、外国人の方ですか?(笑)」という場面も。旅行券のほか、木久扇さん直々に「木久蔵ラーメン」もいただけるなど、副賞も盛りだくさんでした。
その後はみんなで、まどか先生の楽屋をたずねて感動の分かち合いタイムに!始子さんの俳句は、これからの俳句相撲のキャッチフレーズに使いたいとスタッフの方がおっしゃっていたとのことで、みんなで喜び合いました。
帰りはすっかり日も暮れて寒くなっていましたが、感動の熱気に包まれながら、会場を後にしました。
○1回戦 小結決定戦 (兼題 夏休み 蜻蛉)
鬼やんま味方につけてオールこぐ 千代
引く波についてゆきたし夏休み 麻由子
ゴーグルの形に焼けて夏休み 深雪
とんぼうの恋を映して水鏡 始子
○2回戦 関脇決定戦 (兼題 虫 秋)
来客の果てて厨の虫時雨 深雪
芭蕉像みつめる先の秋の色 始子
○準決勝 大関決定戦 (兼題 花野 月)
ゆくほどに人なつかしき花野かな 深雪
月清し薬転がす掌 始子
○決勝 横綱決定戦 (兼題 文化の日 鰯雲)
国境幾つ越えたる文化の日 深雪
軍配に泣いて笑つて文化の日 始子
(文:岩田薫 織田道子)
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